安倍元総理が銃撃されたことで、与野党にも衝撃が走っています。自民党本部から中継で揖斐記者です。
自民党本部では、岸田総理をはじめ自民党の幹部らが参加する緊急の役員会がこのあと開かれ対応を協議する予定です。
自民党本部には午後1時すぎから河野太郎広報本部長や高市政調会長ら自民党の幹部らが次々に党本部に入りました。小野寺元防衛大臣が「まさかこんなことが日本で起こるなんて」と語るなど党本部にも衝撃と怒りが広がっています。
茂木幹事長も京都・福井での遊説を取り止め、伊丹空港から東京に戻りました、ついさきほどこちらの党本部に到着しました。
茂木氏は「言論を暴力で封殺する行為は、民主主義に対する挑戦であり決して許されない。断固、非難する」としています。また、党本部は参議院選挙の候補者に対し緊急の文書を回付し、きょうの遊説などの選挙運動を一旦取り止めるよう求めています。
今後の運動については自民党の執行部で対応を協議したうえで連絡するとしています。
一方、野党にも衝撃が広がっています。立憲民主党は泉代表が「民主主義国の日本でこんなことがあってはならない。本当に強く怒りを持って、今回の行為を非難したい」と述べ、党幹部らのきょうの街頭演説は取り止めました。
国民民主党や日本維新の会にも街頭演説会や個人演説会を取り止める動きが広がっています。
また共産党の志位委員長はツイッターに「安倍晋三元首相への襲撃は自由な言論をテロで封殺しようという許し難い蛮行であり、強い憤りをもって抗議する」と投稿しました。
安倍元総理が搬送された病院には安倍派の西村康稔事務総長らが駆けつけています。
安倍派の幹部によりますと、病院側は西村氏らに対し、安倍元総理が輸血を受けていること、また、安心できない状況だということを説明したということです。
安倍元総理が会長を務める安倍派は94人が所属する自民党最大の派閥で自民党の政策決定に強い影響力を持っています。特に今年の年末にかけては安倍元総理が強い思い入れをもっている国家安全保障戦略の改訂が行われる予定で、政府関係者からは、防衛費の増額や反撃能力の保有についての議論への影響を懸念する声もあがっています。
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