自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は安倍派と二階派の事務所へ家宅捜索に入りました。
一方、派閥から4,000万円のキックバックを受けたとみられる谷川弥一衆議院議員の事務所に、午後6時現在、動きはありません。

19日午前10時頃、東京地検特捜部は東京にある自民党の最大派閥・安倍派と二階派の事務所へ家宅捜索に入りました。特捜部は派閥事務所の資料を押収し、報告書に記載されていない収支の規模やいきさつなどを詳しく調べるものとみられます。

自民党・安倍派の政治資金パーティーを巡ってはパーティー券の収入の一部が議員側にキックバックされ、一部は政治資金収支報告書に記載せず裏金にしていた疑いがあります。

一方、長崎3区選出で安倍派の谷川弥一衆議院議員の大村市にある事務所では、19日午後6時までに動きはありません。

谷川議員は過去5年間で4,000万円をこえるキックバックを受け、収支報告書に記載していなかったとみられています。

谷川議員は今月10日の取材で「事実関係を確認する」と発言して以降、見解を示しておらず、今月13日の臨時国会閉会以降、報道陣の前には姿をあらわしていません。