四国電力などは、「高松市のサンポート高松」と「直島」に周遊型の最高級ホテルの建設を発表しました。

運営するのは、世界各国でホテル事業を展開する「マンダリンオリエンタルホテルグループ」です。

(マンダリンオリエンタルホテルグループ フランチェスコ・チェファル最高開発責任者)
「本日は、魅力的な計画を皆様方にご報告できることを、大変うれしく光栄に存じます。それらは、高松および直島に開発予定している、『マンダリンオリエンタル瀬戸内』です」

(茅原淳記者)
「シンボルタワーの東側、建設中のすぐそばに、新たなホテルは建設が計画されています」

マンダリンオリエンタル瀬戸内―高松が建設されるのは、サンポート高松B2街区約5000㎡の敷地です。

四国電力は、当初2025年の大阪関西万博にあわせて19階建てのホテルを建設するとしていましたが、資材の高騰などで事業計画の策定が遅れていました。

発表によりますと、高松のホテルは「13階建て・客室数92室」です。

また、直島にもホテルが作られます。

伝統的な街並みが残る本村地区に、「登録有形文化財を活かしたメイン棟」と「3棟の離れ」で構成する、全22室の古民家風ホテルを整備します。

高松と直島のホテルは一体的に運営されるということで、こうしたエリア周遊型の最高級ホテルは国内でははじめてだということです。

(四国まちづくり&おもてなしプランニング 福家武代表)
「私どものホテルを拠点とし、各地の食や文化など数ある魅力にふれていただくことで、交流人口や域内消費の拡大に貢献したいと考えております」

街づくりに詳しい専門家は、「最高級ホテルの開業で世界の富裕層の滞在が増え」ことを期待します。

(香川大学経済学部 西成典久教授)
「世界の富裕層ですとか、そういった方々が泊まれるスペースができるということについては、地域経済にとってもプラスに働くんじゃないかと思いますね」

「ひとつの敷地だけで完結せずに、エリア全体で魅力的にしていくということにつなげていく必要があると」

事業費は約250億円で、今後詳細設計を進め、ホテルは2024年夏に着工。2027年夏の開業を予定しています。