厳しい経営が続くしなの鉄道について、長野県の阿部知事は設備のスリム化などに対する支援を国土交通省に求めました。

阿部知事は14日、しなの鉄道の土屋智則(つちや・とものり)社長と国土交通省を訪れ、斉藤鉄夫大臣に要望書を手渡しました。


JRの設備を引き継いだしなの鉄道は、かつて走っていた特急にあわせて作られたホームなどの規模が大きいため、維持管理の負担が重くなっています。

このため、県などは国に対し不要な設備の撤去にかかる経費の支援を求めています。


また、JR東日本に合わせてしなの鉄道が検討している交通系ICカードの導入経費への支援も求めました。

冒頭を除いて非公開で行われた要請の後、阿部知事は、「要請を前向きに受け止めてもらえた」と述べました。