社会復帰を目指す少年少女への理解を深めてもらおうと14日、仙台市内の少年院が報道機関に公開されました。資格取得向けて訓練をする様子や自習に取り組む姿が見られました。

東北少年院では非行や犯罪行為をした16歳から20歳の22人が社会復帰に向けて職業訓練を受けています。

14日は、少年たちが建築作業に必要となるハーネスの装着の実習が行なわれている様子や自動車整備士の資格取得に向けて乗用車のサスペンションを点検している様子が公開されました。

こちらは、少年たちが生活する集団寮。掲示板には、今週見るテレビ番組が書かれています。番組は、多数決で決めているということです。

東北少年院 淵上泰郎院長:
「再スタートする若者を受け入れてもらえるような社会の雰囲気ができれば」

また、隣接する東北唯一の女子少年院「青葉女子学園」も公開されました。教育棟では、少女たちがしおりを作ったり、編み物をしたりして自習に取り組む姿がみられました。青葉女子学園では現在、15歳から19歳の少女5人がいます。

報道機関に少年院が公開されるのは、新型コロナの影響などで5年ぶりです。少年院を管轄する仙台矯正管区では、地域の親子を対象にした見学会を来年の夏に開く予定です。