来年4月に開業40周年を迎える三陸鉄道の今年度の決算は、経常損失が7億1000万円余りと過去最大の赤字となる見通しです。

これは14日盛岡市で開かれた三陸鉄道の取締役会で報告されたものです。
補助金などの特別利益を除いた三陸鉄道の今年度の経常損益は、7億1270万6000円の赤字となる見通しになりました。
車両や線路の修繕にかかる費用や燃料費の高騰により支出が前年度より増えたことが要因で、確定すれば開業以来最大の赤字となります。
一方、新型コロナの影響で落ち込んでいた運賃収入は、定期と観光利用が持ち直していて、前年度よりおよそ10パーセント増加する見通しです。
三陸鉄道は来年4月に開業40周年を迎え特別列車の運行などが計画されています。石川義晃社長は「経費節減を進めるとともに、観光客の誘致に取り組む」と話しました。