2019年に盛岡東警察署の当時20代の男性巡査が勤務中に自殺した問題で、岩手県が遺族に約8310万円を支払うことで示談が成立しました。

岩手県議会12月定例会に関連する議案が提出され、12日の最終本会議で可決されました。県警によりますと巡査は2018年5月から12月までの間に、直属の上司だった男性巡査部長から「バカ」「死ね」などの暴言や頭を平手打ちされるなどの行為を受けていたということです。巡査は2019年1月28日に勤務先で自殺しました。県警は2019年3月に巡査部長を本部長注意とし巡査部長は依願退職しています。

示談の成立を受け、男性巡査の遺族は「息子の死からもうすぐ5年が経ちますが、この5年間は私たち家族にとってはつらく苦しい日々でした。和解成立となり一区切りがついたように思えますが、心が安らぐ事はないでしょう。これからも息子と一緒に生きていきます」とのコメントを発表しました。遺族は去年7月に県を相手に損害賠償を求めていました。