日本銀行松本支店は、長野県内企業の景気判断について「横ばい圏内の動きとなっている」との見方を示しました。

日銀松本支店が公表した短観=企業短期経済観測調査によりますと、景気が「良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業を引いた業況判断指数は「プラス3」で、9月の調査から2ポイント下がりました。

このうち製造業は自動車関連の需要が伸びている一方で、海外の景気の回復が遅れていることなどから、2ポイント下がって「マイナス3」でした。

一方、非製造業は2ポイント下がったものの「プラス10」で、高い水準が続いています。

インバウンド需要や団体旅行の増加が引き続き好調なことが、要因としてあげられます。

全産業の先行きについては、「高い水準からの反動」や「人手不足」などを懸念して、現在の水準から5ポイント下がって「マイナス2」の見込みとしました。