宮崎の観光を盛り上げるアイデアが続々と登場しました。
観光分野の人材を育成する県の「創生塾」の修了生が、宮崎の観光をより魅力的にするプランを発表しました。

今年で7年目を迎えた県の「観光みやざき創生塾」。
今年度は、県内在住の観光事業者ら43人が5か月間にわたって、自分が取り組みたい事業を進める方法や観光地づくりの手法などを学びました。

きのうは、塾の修了式があり、塾生9人が、今後の取り組みについて発表しました。

(サントリーホールディングス 大窪信一さん)
「宮崎から発信する次世代型の接客サービスをご提案させていただきます」

サントリーホールディングスが提案したのはアバタースナック。

モニターに映し出されたアバターがリモートで接客するサービスで人手不足の解消につながることも期待されています。

(アバターママ)「アバターのしずくです」

去年12月、宮崎市のスナックで行われた実証実験では、アバターママを導入したところ客単価がおよそ1.5倍に増えたということです。

(サントリーホールディングス 大窪信一さん)
「若い世代の方に関していうと、実はアバターの方がしゃべりやすいということもあったりして、そういう意味でも新規顧客の獲得という意味で非常にチャンスを感じている」

一方、オフィスホンマの本間修二さんが提案したのは、美郷町を中心に、日向市東郷町、諸塚村、椎葉村、木城町を「奥ひむか」として再ブランディングすること。

その核として、美郷町にある休業中の旅館を、観光について学ぶ施設の役割を兼ね備えて、再生させる考えです。

(オフィスホンマ 本間修二さん)
「泊まれる観光案内所みたいな位置づけにしたいなという考えです。発信することによってほかの地域の皆さんの役に立てるし、それがまた自分のところに返ってくる、そういうビジネスモデルを考えている」

今後、修了生らがさまざまな分野で連携していくことも期待され、県は、観光地の魅力アップにつなげたいとしています。