ダライ・ラマ14世

Q.ダライ・ラマ14世は今、88歳です。彼が死去したあと、何が起きるのでしょう?

ツェリン首相:
もちろん、ダライ・ラマはあと20年以上生きると言って、私たちを安心させ続けています。ダライ・ラマは長生きするでしょう。ダライ・ラマが共産党より長生きするのか、共産党がダライ・ラマより長生きするのか、見てみましょう。しかし、あなたの言うことも真実です。彼の肉体もまた、この世を去らなければなりません。ダライ・ラマが2年後、90歳になった時、いくつかの決定を下すことになります。2年後にはダライ・ラマがどう考えるのか、わかるでしょう。ダライ・ラマは1969年以来一貫して、次のダライ・ラマがいるかどうかはチベットの人々が決めることだとおっしゃっています。「ダライ・ラマが必要なのであれば、彼は戻ってくるだろう。必要とされないなら、戻ってこない」。そう冗談めかして言うこともあります。モンゴルやロシアにも、チベット仏教を信仰している人がいます。世界中にいる信者のため、私たちは彼らの意見をまとめるための手立てを考えるつもりです。しかし、法王の選出に関しては、その時の指導者が誰であろうと、私たちチベット政府でさえ、その選出プロセスに干渉することはありません。なぜなら、それはすべてダライ・ラマが決めることだからです。なぜなら、それは純粋にスピリチュアルで宗教的な儀式であり、私たちのような一般人には関与できないことだからです。

もちろん、より大きな問題は、ダライ・ラマの死後、中国政府がチベット側とは違う、別のダライ・ラマを選んだ場合です。中国は今のダライ・ラマ14世よりも次のダライ・ラマ15世を重視しています。なぜなら、非常に信心深いチベットの人々を支配するには、次のダライ・ラマをコントロールできれば、チベットをいとも簡単に支配できることを中国政府は知っているからです。だから私は中国政府に、「パンチェン・ラマの物語から何も学んでいないのか」と言い続けている。今、(ダライ・ラマに次ぐ高僧の)パンチェン・ラマは2人います。中国が選んだパンチェン・ラマとチベットが選んだパンチェン・ラマです。チベットが選んだパンチェン・ラマは姿を消し、生きているのかいないのかも、今どこにいるのかもわからない。中国が選んだパンチェン・ラマは誰も尊敬しません。チベットで、中国が選んだパンチェン・ラマの写真を見ることはありません。それがチベットの人々のせめてもの抵抗だからです。ダライ・ラマについても同じことが起こるでしょう。

だから私は中国政府に言いたいのです。あなたたちには頭痛のタネが必要なのですか、と。ダライ・ラマが2人いる状態を、中国政府は望むのでしょうか?

ダライ・ラマの立場は一貫しています。「私は自由な世界に生まれる。チベットが自由になれば、私はチベットで生まれるかもしれない。しかし、チベットが自由になるまでは、私がチベットで生まれることはない」と。これは中国政府が決めることではなく、ダライ・ラマだけが決められることなのです。