12月10日、東京・赤坂で「ピックルボール」というスポーツの体験イベントが行われ、子どもから大人までさまざまな年代の参加者がピックルボールを楽しんだ。ピックルボールとは、テニス・卓球・バドミントンの要素を組み合わせたラケットスポーツ。

ピックルボールのパドルとボール

バドミントンと同じ大きさのコートで、卓球のラケットより少し大きい「パドル」を使い、プラスチック製の軽いボールをテニスのように打ち合う。1時間ほどレクチャーを受ければ誰でも簡単にラリーができるようになるのが最大の魅力だ。

チャットGPTかピックルボールか

アメリカでは競技人口が爆発的に増加しており、現在およそ900万人。体験したことがある人は昨年だけで3650万人というデータもある。アメリカではチャットGPTかピックルボールか、と言われるほどホットなトレンドになっている。さらに、プロリーグとツアーも発足し、プロテニス選手の大坂なおみやNBAのスター選手らが各チームに出資。生中継や配信も行われている。さらに、テニス界のレジェンドであるジョン・マッケンローやアンドレ・アガシらが100万ドルの賞金を懸けて戦う番組も人気となっている。

テニスより長くラリーが続くのが楽しい

日本でもピックルボールを広めたいと、元全米チャンピオンのダニエル・ムーア氏が体験会の講師を務め、「子どもから高齢者まで誰でも手軽にできるスポーツで、テニスよりも長くラリーが続くところが楽しい」と、その魅力を伝えた。

ピックルボールを教える元全米チャンピオンのダニエル・ムーア氏

ゆくゆくはオリンピック種目に採用されることを目指していて、日本でもメジャーな競技になってほしいとアピールしていた。参加者は「初めてだったが楽しかった。手軽なので日本でもはやりそう」「ラケットは卓球のようだが思ったより動き回るので面白かった」と話し、早くもピックルボールの魅力にはまったようだった。