友人に相談すると…とんとん拍子で「1日町長」が実現
(兒嶋広彦さん)
「昔から続く祭りを継承して頑張っている後輩を見ていると、外に出た人として(ふるさとを)応援できることをするべきではないかと」
そして、思い切って町役場の友人に寄付について相談したところ、とんとん拍子で話が進み、12日に「一日町長」が実現したのです。

役場を一通り回った後は、町長専用の運転手付き「公用車」に乗り込み…
2034年度の完成を目指し、総事業費3200億円で国が進める設楽ダムの建設現場へ。
「一日町長」としての視察ということで、特別にダンプに乗り込んだり、一般の見学ツアーでは見られない現場にも。


(兒嶋広彦さん)
「なかなか橋梁の上まで見られることはないので貴重な体験をさせて頂いた」
そして、ランチは設楽町で養殖が盛んな絹姫サーモンなど地元の食材に舌鼓。ふるさと納税の制度では寄付額の3割を返礼品にすることができ、今回は飲食代や宿泊費などに充てられます。
午後は”兒嶋町長”希望の特別スケジュールが…

(兒嶋広彦さん)
「(近くを)通ることはあっても中に入ることはないので(昔とは)だいぶ変わっていると思う」
向かった先は兒嶋さんの母校。
約20年前に閉校になった中学校や、校舎の建て替えで昔の面影がなくなった小学校に足を運び、当時の生活に思いをはせながら、教育行政の現場を「視察」。

そして夜は…
兒嶋さんを「一日町長」に突き動かした地元の後輩たちとの宴会。

一日町長として是非ねぎらいたいとの気持ちから、古民家に8人を招き地元の酒を片手に町をどう盛り上げていくか語り合いました。
(地元の後輩)
「若い頃は『(地元から)出た者勝ち』って思っちゃった所はあった。(今は度々)会えるからうれしいし、自分も頑張ろうと思える」

(兒嶋広彦さん)
「この町を守っていくのは町に住んでいる人。自分は住んでいない分、できることがあると思うのでこれからも(支援を)していきたい」
変わりゆく町並みと変わらない地元の絆。兒嶋さんにとってふるさと・設楽町の魅力を改めて発見した一日になったようです。















