高校や一般など4つの選手権がまとめて開催された第1回ボクシングフェス。中でも沖縄初開催となったのが拳を相手にあてないマスボクシング選手権です。素人から元日本王者まで幅広い層の選手たちが参加しました。
ボクシングの普及を目的に開催された第1回ボクシングフェス。高校や、一般の部で、県の頂点をかけた熱戦が繰り広げられました。
中でも注目は、相手にパンチを当てず、寸止めのパンチで得点を奪い合うマスボクシング。

直接のコンタクトがないため、階級や、年齢の幅を超えて、誰でも気軽に参加することが出来ます。
初開催となった、沖縄県マスボクシング選手権には、個性豊かな5人の選手が参加しました。
元沖縄水産野球部・赤嶺幸治さん
「高校時代からやってみたいという時もあって」「遊び感覚で公園でシャドーしたりやっていたのでちょうどいいタイミングかなと思いました」
元、沖縄水産で高校球児だった赤嶺さん。初出場、初勝利を目指し大会に参加しましたが…

アドレナリンは全開も、身体がついていかず…試合後に足をつるアクシデントで、リタイアを余儀なくされます。
一方、実力を見せつけたのが、学生時代に全国大会優勝経験がある48歳の阿波連本親選手。
興南高校時代には、インターハイ2連覇、大学でも日本一と輝かしい成績を誇ります。

ラウンドを重ねるにつれて勘が戻り、鋭いコンビネーションを連発します。
無敗同士で戦った大学生との試合でも、圧巻のキレを見せ、終始相手を圧倒。
おわってみれば、全て3対0のストレート勝ち。全体1位で、第1回マスボクシング選手権の頂点にたちました。
元興南高校ボクシング部・阿波連本親さん
「大学を卒業してから大会に出たことは1度もありませんので、26年ぶりの試合となりました」「自分を発揮できる大会になると思うので、参加者が増えてこういう試合終わって笑顔が見られる大会になればいいなと思っています」
新たな可能性を探り、気軽に競技に親しんでもらおうと開催されたボクシングフェス。

年齢問わず、ボクシングへの情熱を表現するチャレンジの場となりました。
関係者は、このイベントをきっかけにボクシングをより身近に感じてほしいと話していました。