1966年、静岡県旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」で死刑が確定している袴田巖さん(87)の再審=やり直し裁判の4回目の公判が12月11日、静岡地方裁判所が開かれ、犯行着衣とされた「5点の衣類」の一部が法廷で公開されました。
証拠品の公開は弁護側の要求によるものです。弁護側は「5点の衣類は袴田さんのものでない」と証明する目的で、犯行着衣のひとつとされる鉄紺色のズボンとステテコ、さらに、5点の衣類を入れていた麻袋を示しました。
発見から55年以上が経ち、ステテコは、当初白かったものが茶色に変色し、弁護側は広げたうえで、手に持ってその大きさを表現してほしいとしましたが、劣化が激しく破損のおそれがあるとして、テーブルの上に置いて示されました。また、麻袋も段ボールの中に入ったまま、証拠として示されました。
弁護団は、これらの状況から、「5点の衣類」がねつ造である根拠の一つとして、ズボンの上にステテコを重ね、ズボンの下に履くステテコの方が横に広がり、サイズが大きいことへの違和感を訴えました。
検察は、事件から1年2か月後に現場のみそタンクから発見された血痕のついた衣類いわゆる「5点の衣類」について、やり直し裁判の中で「5点の衣類は袴田さんの犯行着衣であり、事件後にみそタンクに隠されたもの」とあらためて主張しています。
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