遺体の歯の状態から身元を割り出すための研修会を、新潟県歯科医師会や新潟県警などが10日、合同で開催しました。

「2番・3番健全ですね」
この研修会は、大規模災害などが発生した際、遺体の歯型や治療痕などを調べることで迅速に身元を確認できるようにと、新潟県歯科医師会と新潟県警、海上保安庁が合同で2010年から開催しています。今回の開催は4年ぶりで、警察の検視官や海上保安庁の職員らが、マネキンの歯の状態を目視やエックス線で確認した後、カルテと照らし合わせて身元確認につなげるまでの流れを学びました。


2011年の東日本大震災では身元が分からないおよそ1万5900人の遺体が見つかりましたが、身元確認につながった手段は、身体的特徴や所持品などによるものに次いで、歯の情報によるものが2番目に多かったということです。



【新潟県歯科医師会 松崎正樹会長】
「いち早く特定するとともにご家族の元にお返しするということが、本当に大切だと思っています」

県歯科医師会は研修会を毎年開き、スキルアップを図りたいとしています。