さらに、日本の文化に精通し、さまざまなメディアで活躍するブロードキャスターのピーター・バラカンさんは…。

 ブロードキャスター ピーター・バラカンさん(先月24日)
「びっくりした。こんな番組をHBCが作っていたんだって。本当に日本で珍しいと思った。こういう報道があって当たり前だと思いたいところなんですけど、残念ながら今の時代もそうでもないので、本当にこの映画はよく作ったな。英語では、メディアのことを『権力の番犬』とよく言いますけれど、メディアの人たちにそういう意識を持ってほしい」

 映画「ヤジと民主主義 劇場拡大版」は、ヤジを飛ばした人たちの背景やその思いを取材するとともに、「迷惑だ」といって異質なものを排除する社会の風潮も描きます。

 映画のナレーションを務めたのは作家の落合恵子さんです。

 ナレーションを担当 作家 落合恵子氏(先月30日)
「言論統制のようなものだと思うんですが、より複雑で、より見えにくい形での統制というのは、さらに進んでくるのかなと思うととても怖いですね。ただそこでジャーナリズムがどこまでふんばるか、あるいはふんばったジャーナリズムを受け手である私たちがどこまできっちりと、丸ごと受け取れることができるかが問われている」