新潟市の建設会社が県内で初めて導入した重機の遠隔操作システムが8日、関係者にお披露目されました。このシステムの導入には、ある狙いがありました。
コックピットに乗り、ゲームをしているかのように操っているのは離れた工事現場にある油圧ショベルです。

コックピットに設置されたモニターには現場の様子が映し出されるため、現地に行くことなく工事ができます。

このシステムは東京の企業などが開発し、新潟市に本社を置く建設会社 廣瀬が県内で初めて導入しました。

【廣瀬 佐々木和則 土木事業部長】「1人のオペレーターが2台、3台の重機を動かせるのはすごい魅力」

この日は200キロ以上離れた千葉市 美浜区にある重機の遠隔操作を体験しました。

【体験者は】「全然力もいらなく、操作が可能です。ゲーム感覚って言い方に近いと思います」

建設業界は人手不足やオペレーターの高齢化が深刻です。遠隔操作を導入することでこうした課題が解決できるほか、現場に行く必要もなくなり、危険な災害現場での活用も期待されています。

【廣瀬 佐々木和則 土木事業部長】「これを見てかっこ悪いと思う子どもはいないと思うので、この操作をしたいと思う人はこの業界に入ってくれれば」

この遠隔操作、実用化までには安全面での法整備が必要となりますが、業界の課題解決につながると期待されています。