今後、日本でもトコジラミ流行の懸念が高まるなか、専門家は、誤った認識により、宿泊施設への風評被害が出ないようにしなければならないと話します。

兵庫医科大学 皮膚科学 夏秋優教授
「誤解してほしくないのが、トコジラミがホテルや旅館で出た、これは、そのホテルや旅館が不潔だ、不衛生だというわけではありません。どれだけキレイに丁寧に掃除をしていても、トコジラミが1匹でも壁のすき間などに隠れていて、卵を持っていたとしたら、そこからどんどん増えてしまいます。
明るいうちは隠れていますし、部屋を暗くして掃除するわけにもいきませんから、トコジラミと清潔さは別で考えてもらうと良いです」

夜行性のトコジラミが、一度宿泊者の荷物などに紛れ込んで宿泊施設に持ち込まれてしまうと、そこから拡大を防ぐことは容易ではないと言います。

兵庫医科大学 皮膚科学 夏秋優教授
「やはり、一度トコジラミが宿泊施設で出てしまったら、すぐに駆除業者に駆除を依頼するということが重要だと思います。そして、誤った認識で宿泊施設への風評被害につながらないと良いなと思います」