110mハードルの日本記録保持者として挑む泉谷は会見で「ミスなくしっかり走りきるっていうのが大事だと思っています。予選、準決勝、しっかり自分のイメージを持って決勝に上手くつなげていければと考えています」と語った。

19歳で挑んだ初めての世界陸上は大会2週間前に右太もも裏肉離れを起こしていたが、現地に向かった。レース2日前に強い痛みを感じ、今後のことも考え棄権、無念の欠場となった。チームの公式ホームページで“印象に残ってる試合”に『2019年、ドーハ世界選手権』を挙げ、『肉離れのため欠場し、スタンド観戦となり悔しい思いをしたから』と記している。
泉谷は「今回はしっかりと出場するっていうのが第一条件だと思っている」とし、世界陸上の経験をパリ五輪につなげていきたいと話した。
さらに同じ住友電工所属の小池祐貴(27)と御家瀬緑(21)も会見に出席、男子200mと4×100mリレーの代表である小池は「まずは自己記録に挑戦することが大切かな」と語り、久々の200mの調整の仕方に感慨深げだった。メンバーがガラリと変わったリレーに関しても「リレーのメダル獲得という目標は、十分達成できるのではないかと思っている」と自信を見せた。

女子4×100mリレー代表の御家瀬は「自分のタイム以上の走りをしたい。女子短距離界が盛り上がるための大事なポイントだと思っている」と意気込んだ。

■泉谷駿介(いずみや・しゅんすけ)自己ベスト13秒06(2021.6 日本選手権)
2000年01月26日生まれ、22歳。神奈川県出身、神奈川・武相高~順大/住友電工所属。21年、東京五輪 準決勝敗退。19年、世界陸上ドーハ、欠場。
22年、日本選手権優勝。21年、日本選手権を日本記録13秒06で優勝。20年、日本選手権3位。19年、日本選手権2位。