イギリス政府は、不法入国した人たちをアフリカのルワンダへ移送する計画を実行するため緊急法案を発表しました。移送計画をめぐっては、最高裁が違法だと判断していて、これに対処する狙いがありますが、法案の議会提出を控え、担当大臣が辞任する事態となっています。
イギリス政府は去年、ドーバー海峡を渡ってくる不法移民に歯止めをかけるため、ルワンダ政府との間で経済支援と引き換えに移民の一部をルワンダに移送し、亡命を申請させる協定を結びました。
しかし、イギリスの最高裁が先月、不法移民のルワンダへの移送計画について「さらに迫害のおそれのある国に移送される可能性」などを指摘し、「違法」との判断を示しました。
これに対処するため、クレバリー内相は5日、ルワンダ政府との間で新たな条約を締結。生命や自由が脅かされる国への送還がないことを保証するなどとしています。
さらに、イギリス政府は6日、移送計画を実行させるため緊急法案を発表。移送計画に人権法の関連条項を適用しないことなどが盛り込まれていて、7日に議会に提出される予定です。
ただ、6日夜に移民政策を担当する大臣が法案は不十分だとして辞任を表明していて、与党・保守党内でさらなる混乱が生じる可能性があります。
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