野犬を保護し新しい家族を探す活動をしている山口県防府市の施設が11月、火災に見舞われました。事務所や保護施設が焼け代表の男性もやけどを負うなど施設の運営も危ぶまれましたが、全国に支援の輪が広がっています。
およそ150匹の犬が収容される保護施設防府市の「まあくんハウス」です。主に、周南市で捕獲された野犬を引き取り、家族として迎えてくれる人を探しています。
まあくんハウス岡本裕二・代表理事
「11月20日午前2時くらいです」
先月、施設の事務所兼休憩所で火災が起きました。犬の世話などのため泊まり込んでいた岡本代表も手や顔にやけどを負いました。この火事で事務所は全焼、隣の保護施設にも延焼しました。保護していた猫16匹のほか、岡本さんが飼っていた犬や猫も死にました。建物の中には運営に必要な書類や備蓄していたエサもあり岡本代表も入院しました。施設の運営には犬たちの散歩やえさやり犬舎の掃除などたくさんの人手や物資が必要です。
さまざまな心配がありましたが、火災の直後から支援の申し出が相次ぎました。県内や近県、遠くは仙台からもボランティアに駆けつけてくれた支援者もいたということです。数え切れないほどの支援物資も連日届いています。
施設スタッフ
「全国からほんとに物資がたくさんさばききれないくらい届いて、みんなで一生懸命開けさていただいて、ありがたいねって言いながら」
岡本代表理事
「明くる日、2日くらいしてから届き始めましたね。全国に支援者がいろいろ拡散していただいて、こりゃ大変だということで支援が届きましたね」
6日も周南市から支援の品を携えて支援者がやってきました。
周南市から
「日頃見かける野犬たちはこういう所にいてこんなにかわいいんだよっていうのを知っていただきたいし、しりぬぐいではないですけどそういったことを全部されていることがもっと報われてほしいなと思います」
まあくんハウスでは1匹でも多くの犬を幸せにすることが恩に報いるとして施設や態勢の復旧を目指しています。