「暑さに強いコメ」を目指して新潟大学が開発した『新大コシヒカリ』は、通常のコシヒカリと比べて猛暑や渇水の影響が小さかったと発表しました。
『新大コシヒカリ』は新潟大学の三ツ井敏明教授らが「暑さに強いコメ」を目指して開発してきたものです。
2020年からは実証実験も始め、今年は県内12か所で栽培を行いました。
しかし今夏の記録的猛暑は『新大コシヒカリ』にもやはり影響を与えたようです。
全体として一等米の基準には届かなかったと判断しました。
【新潟大学 三ツ井敏明教授】
「一等米の期待をしていたが…。踏ん張ったかなと思っています」

ただ新大コシヒカリでは、粒の形の整い具合を示す“整粒率”が60.8%で、比較用に栽培していた通常コシヒカリの40%台よりも大きく上回っていたことから三ツ井敏明教授は、高温渇水の影響は通常のコシヒカリよりも小さかったとみています。
また、今年の収量は去年よりも8%増えていました。

今年は「温室効果ガス」を抑制する栽培法の研究も始めていて、暑さに強くさらには環境にも配慮した品種開発を今後は行っていくとしています。