
海の安全を守る海上保安庁の潜水士、通称「海猿」。毎年、呉市で行われている「海猿」たちを育てる厳しい訓練を追いました。
“海猿”過酷な育成訓練 全国から選ばれし者だけが参加

5kgのおもりを持って15分間の立ち泳ぎ。海上保安庁の潜水士を育てる研修では恒例の訓練です。
訓練中のかけ声
「ペースを戻せ!遅れてるぞ!」
溺れかけてプールから引き上げられる研修生も…。

訓練中のかけ声
「上げろって!上げろって。せーの、わかるか?」
研修生の全員がこの課題をクリアできるまで、期間中、何度も繰り返します。

海上保安庁の潜水士は、転覆や沈没した船などに取り残された人の救出や行方不明者の捜索にあたります。
ヘリコプターでの吊上げ救助技術やテロ対策など、高度な知識を身に着けた“トッキュー”と呼ばれる「特殊救難隊」も、潜水士から選ばれます。