広島市に住む80代の女性が、特殊詐欺の犯人グループとみられる男らからキャッシュカードをだましとられる被害があり、警察が注意を呼びかけています。キャッシュカードからは合わせて172万円が引き出されたということです。

警察によりますと、12月4日、広島市西区に住む女性(80代)の自宅固定電話に百貨店の「アオキ」を名乗る男から電話がありました。

「アオキ」は女性に「あなたのクレジットカードが不正利用されている」「不正利用に伴う手続きが必要」などと言って全国銀行協会の「イシダ」に電話を交替。

「イシダ」は「個人情報が漏れている」「キャッシュカードの番号を変えましょう」などと女性に言い、キャッシュカードの枚数や金融機関、残高などを聞き取りました。

さらに中央警察の「ウチダ」を名乗る男が電話を替わると、「今ある口座を使えないよう手続きをしよう」と言って「エグチという者が行き、封筒を持参するので封筒へキャッシュカードを入れて保管して下さい」と女性に依頼したということです。

その会話の途中、女性宅のインターフォンが鳴り「エグチ」を名乗る男が女性宅に現れると、「エグチ」は女性に「キャッシュカードを使えないようにするために封筒に入れましょう」と言って女性にキャッシュカード4枚を封筒に入れさせ、「封印の印鑑」を女性に取りに行かせる間に封筒をすり替えてキャッシュカードを盗んだということです。

「エグチ」を名乗る男が封筒を持って立ち去った際、偶然この家を訪ねた女性の知人が詐欺を疑い、女性に封筒を開封させると、封筒にはキャッシュカードではなく数十枚のトランプが入っていたということです。

知人はすぐに110番通報しましたが、盗まれたキャッシュカードからは同日中に合せて172万円が引き出されていたということです。

警察が特殊詐欺事件として、男らの行方を捜査しています。

▼「エグチ」を名乗る男
20代・身長160センチぐらい・細身・上位白色カッターシャツ・ネクタイ着用・黒色ズボン・メガネなしマスク着用

▼広島県内の特殊詐欺事件の発生状況(10月末現在)
267件・被害金額約7億2072万円