熊本県の肥後大津駅前。ここは、隣の菊陽町で進む「TSMC」の工場建設で大きな影響を受け、ニュースになった地域です。
ディレクター「地価の上昇率、商業地の中で大津町が“上昇率全国1位”になった」

その地価が急上昇した大津町で『“日本一”土地の価格が跳ね上がった』という住所を訪ねました。
“地価急上昇”にオーナーは「全然知らない(笑)」
そこにあったのは、上品な瓦屋根の建物。

まさやん「お店がある場所が“地価の上昇率”全国一位?何かちょっと意外な感じもしますね。カレー屋さん?」
一躍“町の一等地”になったのは、駅から歩いて5分ほどのところにあるインド料理店「スリャ」。
この店は5年ほど前、民家を改装してインド料理店をオープンしました。

まさやん「“全国1位”おめでとうございます。ここが“上昇率1位”になると思ってました?」

アヒイル・ブパト オーナー「全然知らない(笑)」
西インド出身シェフのカレーを味わえると地元では人気の店でしたが、9月に発表された地価のニュースで東京のテレビ局から取材依頼が入ったことで「地価上昇率“日本一”」を知ることに。

まさやん「“一位になったな”と感じることは?」
アヒイル・ブパト オーナー「(世界大手の)台湾の工場でしょ?とにかく外国の人が増えた」
外国からのお客の中で、やっぱり多いのが「台湾」。

その台湾の人に一番人気なのが、ボリュームたっぷりのナンとタンドリーチキンのセットです。
カレーは「マトン」と呼ばれる「羊の肉」がお好みです。
日本人には、あまり馴染みのない食材のカレーですが…お味は?

まさやん「おいしい。ドロリというよりはちょっとサラッとしてるんですね。(マトンは)くさみが気になる人もいらっしゃると思いますけど、あんまり感じないです。口の中で良い感じにほぐれていく。こういうのが台湾の方に人気なんだ」

「スリャ」では今後メニュー表や味付けを研究して、さらに増えると期待する台湾のお客に対応していくそうです。
スリャ 永井和代さん「地価の発表があったときは、熊本県外から(日本人の)お客さんも。 “日本一”にあやかる人も」
地元の人気店に、全国から人が集まるようになったようです。
まさやん「地価の上昇率1位で食べるカレーは、人気の上昇率も1位ですよ」
