老朽化に伴い建て替えられる盛岡市役所の新庁舎の場所について、4日、現在と同じ内丸地区に整備するよう地元住民や商業者が申し入れをしました。

内丸第二町内会の佐々木祐輔会長と、櫻山神社参道地区を中心としたおよそ90の商店主らがメンバーの東大通商業振興会の颯田淳会長が4日市役所を訪れ、内舘茂市長に要望書を手渡しました。
要望書では新庁舎を現在と同じ内丸地区に整備するよう求めていて、他の候補地である盛岡駅西地区または盛南地区となった場合、商店街への影響は甚大だとしています。
内丸地区からは4年前に岩手医大附属病院が矢巾町に移転していて、売り上げが大幅に減少した店舗もあるということです。

(東大通商業振興会 颯田淳 会長)
「これまでも数々の商店街が、存続の危機にありました。この地域から何百人という人が仮にいなくなる事態が起きたら私たち商店街に存続の危機がまた訪れてしまう」
(内舘茂 盛岡市長)
「できることとできないこと、最終的に決断しなければいけないことはあるが、一つひとつの声をできるだけ受け止めていきたい」

本庁舎の移転については有識者の審議会が整備エリアを絞り込み、来年度中に市長へ答申する予定です。