全国から64チームが集まりバレーボール大学日本一を決める、全日本大学選手権大会(全日本インカレ)の決勝が3日、大田区総合体育館で行われ、女子は筑波大が4年ぶり9度目の日本一に輝いた。
3連覇を目指す東海大と春季&秋季リーグ戦を制した筑波大の一戦。東海大は日本代表の宮部愛芽世(22)、筑波大は同じく日本代表の佐藤淑乃(22)がそれぞれチームをけん引し、決勝の舞台に進んできた。
第1セット筑波大が25-19で奪うと、続く第2セットは拮抗した展開に。
宮部がコースにスパイクを決めれば佐藤も強烈なバックアタックを連発。両者の打ち合いが印象的なセットを制したのは筑波大。佐藤の攻撃から4連続得点で逆転しこのセットも取りきった。
その勢いのまま続く第3セットもリードを広げ、終わってみればストレートの3ー0で筑波大が4年ぶりの栄冠を手にした。
優勝した佐藤は「ずっと目指してきたタイトルだから嬉しい。少しでも気を緩めたら一気に相手にいかれると思っていた。最後まで気持ちを切らさなかった」と語った。また「4年間で考えてプレーすることの大切さを学んだ。ここ1年でさらにバレーボールが好きになった。それはチームメイトのおかげ」と笑顔を見せた。
惜しくも3連覇とはならず準優勝に終わった宮部は「これからもバレーボールするんだなって実感する結果だった。どんな場面でもだれが出ても勝てるところが東海大の良さ。そこがこの4年間で多く経験出来て誇りに思う」と悔しさをにじませながらも実り多き4年間を振り返った。
一方、男子の決勝は王座奪還を目指した早稲田大が順天堂大を3ー0のストレートで破って2年ぶり10度目の優勝。えんじ色のユニフォームが空を舞った。
■バレーボール 全日本大学選手権大会
【男子】決勝
早稲田大 3-0 順天堂大(25ー17、25ー14、25ー15)
【女子】決勝
筑波大 3-0 東海大(25-19、25-22、25-17)
※写真は宮部(左)、佐藤(右)