楽天の田中将大投手(35)が3日、昨年に続き中学生投手にマンツーマンの直接指導を行った。
この日、駒澤大学硬式野球部の練習場で「マー君ラボ 2023 supported by MIZUNO」と題し、田中自らが選考した6名の中学3年生を対象に野球教室を開催。
キャッチボールのあと、ブルペンで1人1人のピッチングをじっくり観察し、熱心にアドバイスを送るなど中学生との濃密な時間を過ごした。
野球教室を終えた田中は「あっという間でした。上手いこと伝えられたか心配です(笑)。(選手の)能力も高いですし、強いて言えばということ(アドバイス)でしかないです(笑)」と充実した時間を振り返った。
「みんな純粋で、野球上手くなりたいという気持ちは伝わってくるんで、どうにか何かひとつでもヒントを持って帰ってもらいたいなという気持ちはあります。みんな考え方、各選手ものごとの考え方はしっかりしている。甲子園で投げている姿とか、大学とか社会人とか、プロでもそうですし、『あのときのあの子』がとなればうれしいですね」と期待を込めた。
23年シーズンを終え、現在日米通算197勝(NPB119勝、MLB78勝)。通算200勝の大記録達成まで「あと3勝」としている。「なかなか勝つことの難しさを感じていて、ひとつひとつですね。1試合1試合、良いピッチングをして、勝ち星は自分でコントロールできないですが、抑えられば勝つ確率は上がるので」と来季を見据えた。
さらに、10月下旬に右ひじを手術した田中は「もうそろそろ、スローイング再開という段階にきています」とその後の経過は順調のようだ。
チームは今季終盤までCS進出をかけてロッテとソフトバンクと激しく争ったが、4位でシーズンを終え、来季に向けチームに必要なことについて「たくさんあるんじゃないですか」と応え、「自分が不甲斐ないシーズンが続いているんで、手術明けにはなると思うんですけど、状態が上がっていくと思うんで、レベルアップした投球ができればと思います」と意気込んだ。














