■競泳 ジャパンオープン(3日・東京アクアティクスセンター)
大会最終日、女子200m背泳ぎ決勝では日本競泳界のホープ・16歳の成田実生(金町SC)が優勝。200m個人メドレー、400m個人メドレーに続き、大会3冠を達成した。
今大会2種目を制していた成田は、この日も200m背泳ぎの予選を1位で通過。決勝では、最初の50mを4位でターンすると、徐々にペースを上げ、ラスト50mでこの種目の第一人者・白井璃緒(24)をかわした。2分10秒84で優勝した成田は、今大会3冠を成し遂げ「2023年最後の大会で3種目優勝できてうれしい。でも、タイムはここで満足してはいけない」と話した。
世界選手権(7月)での決勝進出、アジア大会(9月)での銅メダル獲得と、大躍進を遂げた2023年。どんな一年だったか聞かれると、「繋」という漢字で表現した成田。「自己ベストが出なくて落ちてしまったところもあったが、逆境を乗り越えて次に“繋”がる年だった」と謙虚に振り返った。いよいよ始まるパリ五輪イヤーに向けては「オリンピックという舞台が明確な目標に変わってきたので、強い気持ちでオリンピック本番も見据えて頑張っていきたい」と意気込んだ。
また、男女の200m平泳ぎでは渡辺一平(26・トヨタ自動車)と渡部香生子(27・MEIGI)がそれぞれ好記録で優勝。2年8か月ぶりに2分23秒台という好記録をマークした渡部香生子は、レース直後のインタビューで嬉し涙を流す姿もあった。早稲田大学時代の同期であり、現在は同じコーチに師事を仰ぐチームメイトでもある2人。“Wワタナベ”が2023年最後のレースでパリへの手応えを掴んだ。














