ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのG1「福岡国際マラソン2023」(平和台陸上競技場発着)が3日に行われ、細谷恭平(28、黒崎播磨)が日本人トップ2時間7分23秒の4位でフィニッシュ。
パリ五輪代表をかけた「MGCファイナルチャレンジ」の設定記録(2時間5分50秒)には届かず。マイケル・ギザエ(29、スズキ)が2時間7分8秒で優勝した。
今大会は3レースある「MGCファイナルチャレンジ」の初戦。大阪(2月)、東京(3月)の3大会で2時間5分50秒を突破した選手の中で、その最上位者が内定する。記録突破者が1人もいなければ、男子ではMGCで3位の大迫傑(32・Nike)が代表に決まり、パリ五輪代表の“最後の一枠”に向けての戦いが始まった。
同大会は前身の「福岡国際マラソン選手権」から日本記録が過去8度生まれ、高速レースのひとつ。この日、スタート時の気温は11.9度、曇り、風速1.3mと絶好のコンディションとなった。
MGCでは無念の途中棄権となった細谷は、今大会、日本人トップ(2時間6分35秒)の自己ベストを持ち、設定記録突破へリベンジ。序盤はペースメーカーと共に安定した走りを続け、10kmは29分49秒で通過。14km過ぎでは今大会唯一、自己ベスト2時間4分台のA.デゲファ(エチオピア)が遅れ、途中棄権に。
先頭集団は15kmを44分37秒で通過し、設定記録を破るペースを刻むが、中間地点では1時間3分00秒と遅れ始める。
細谷が日本人ではただひとり先頭集団で走り続け、25km地点では1時間14分42秒と、設定記録ペースから15秒ほど遅れる。
日差しが強くなり、徐々に遅れはじめる選手もいる中、細谷は先頭の前方でレースを引っ張り始める。30kmを過ぎてペースメーカーが外れ、A.キルイら有力選手が苦しそうな表情をみせる。1kmのラップが3分を切れず、35km地点では設定記録ペースから30秒以上離れてしまうが、優勝争いは細谷、ギザエ、モーエン、楊紹輝(中国)の4人に絞られた。
38kmを過ぎて苦しそうな表情をみせる細谷は、モーエン、ギザエの後ろにつく展開となって終盤へ。40km過ぎて3人から10mほど遅れ、最後の力を振り絞る。41km過ぎてギザエが一気にスパートをかけ競技場へ。前を走るモーエンを追いかけるが、トップと15秒差の4位でゴールした。














