■バレーボール 全日本大学選手権大会(2日、大田区総合体育館)

全国から64チームが集まりバレーボール大学日本一を決める、全日本大学選手権大会(全日本インカレ)準決勝が大田区総合体育館で行われ、男子は早稲田大と順天大、女子は筑波大と東海大がそれぞれ決勝に進出した。

【男子】
早稲田大 3-0 東海大(26-24、25-18、25-17)
順天堂大 3-2 日体大(25-17、27-25、21-25、23-25、15-10)

【女子】
筑波大 3-0 岐阜協立大(25-16、25-15、25-15)
東海大 3-2 福岡大(23-25、19-25、25-23、25-10、15-11)


女子第1試合は、昨年日本代表としてネーションズリーグなどに出場し今年も日本代表に登録された佐藤淑乃(22)率いる筑波大。春季リーグ、秋季リーグをW制覇し勢いにのるチーム。佐藤を中心とした息の合ったプレーを見せ、初戦から全戦ストレート勝利で勝ち上がっている。この日も、佐藤はバックアタックを決めるなどチーム2位の11得点と躍動、あす3日の決勝では4年ぶりの日本一を狙う。
佐藤は「日本一になったことが今まで一度もないからなりたい。4年間の集大成として必ず日本一になる」と勝利へのこだわりをみせた。

第2試合には、佐藤と同じく日本代表で今年A代表にも選ばれた宮部愛芽世(22)擁する前回女王、東海大が登場。
第1セット、第2セットは福岡大にペースを掴まれ落としてしまう。後がない東海大は前回女王の意地を見せ、第3セットを粘り勝ち。勢いそのままに、第4セットでは長いラリーもしっかりと制し、25-10と大差をつけ、セットカウントを2-2に戻した。

最終セットでは宮部の弾丸のようなスパイクが序盤から炸裂し、完全に流れを引き寄せる。宮部が4連続得点やサービスエースなど、エースでキャプテンとしてのプライドを見せ、15-11でゲームセット。フルセットの激闘を制し、史上3校目の3連覇に向けて、あと1勝とした。宮部はチーム最多得点の大活躍だった。

試合後、宮部は「3セット取り返したのは自分たちの経験になったし明日につながる一戦になった」と振り返り、筑波大と決勝で当たることについては、「自分たちの力を出し切ってどういう結果になるのかが楽しみ。思い切ったプレーをして優勝したい」と笑顔で語った。
※写真は左から佐藤選手、宮部選手