5年ぶりに琴平の町に歌舞伎が帰ってきます。新型コロナの影響などで中止が続いていた四国こんぴら歌舞伎大芝居が来年春に復活することが正式に決まりました。

(古川豪太記者)「現存する中では日本最古の芝居小屋、旧金毘羅大芝居通称金丸座に来年春再び命が吹き込まれることになりました」

(片岡英樹琴平町長)「大変ながらくお待たせいたしました。四国こんぴら歌舞伎大芝居、来年4月にようやく復活再開いたします」

5年ぶりの開催が告げられた四国こんぴら歌舞伎大芝居。来年4月5日から17日間にわたって32公演が行われます。

中止になった2020年に襲名披露公演を行う予定だった松本幸四郎さんを中心に

中村雀右衛門さん、中村鴈治郎さんら9人による復活公演です。

(片岡英樹琴平町長)「本当に復活・再開をおおいに金丸座で大活躍していただいてお客さんを沸かしていただくことを期待しています」

全国から大勢の歌舞伎ファンでにぎわい琴平の町に春を呼ぶといわれる、こんぴら歌舞伎。

1985年から毎年行われていましたが2020年からは新型コロナの影響や金丸座の耐震工事などのため中止が続いていました。

(地元の人)「桜は咲くけど春が来ない金毘羅って感じをずっと過ごしました。やっとコロナも終わって歌舞伎も帰ってきてうれしい」

5年ぶりに帰ってくるこんぴら歌舞伎に地元の人からも喜びの声があがります。

(地元の人)「ようやくもうみんな待ちに待ってると思いますよ」

(地元の人)「そりゃうれしいです。にぎやかになって」

演目は観客が役者との距離の近さを楽しめる、「沼津」や「松竹梅湯島掛額」など。江戸時代に作られた金丸座ならではの良さが味わえる演目を復活公演に選びました。

(片岡英樹琴平町長)「今まで冬とは申しませんけれど本当になかなか明るいニュースがない中でこういった形で春を呼ぶ暖かいニュースをお届けできたことをうれしく思います」

5年ぶりに復活する四国こんぴら歌舞伎大芝居。桜のつぼみがほころぶころには琴平の町にあの賑わいが戻ってきます。