クマなどの有害鳥獣の出没が2023年は相次いでいますが、こうした中、駆除をするハンターの事故を防ごうと講習会が開かれました。

長野県飯山市で開かれた講習会には、飯山市の猟友会の会員およそ40人が参加しました。

市内では11月21日の時点で、里でのクマの目撃が156件にのぼっていて、すでに2022年度1年間の78件の2倍となっています。

2023年10月には、民家にも近い山林で、猟友会の男性がくくり罠にかかったクマに襲われ、死亡しました。

1日は、捕獲する時の事故を防ぐための講習が行われ、クマが襲ってきた時に撃退用のスプレーをどう使えばいいのか、実際に使いながら学びました。

スプレーはクマの攻撃から身を守るために使いますが、それ以上に、遭遇しないための対策が大切だといいます。

飯山市猟友会・小林勝(こばやしまさる)会長:
「異常にクマが多く出没しております。ラジオや鈴をつけるとか、自分の位置をクマに知らせる」

講習会ではこのほか、クマ以外の鳥獣を捕獲するためのくくり罠の設置方法など、事故を防ぐためのポイントを確認しました。