3日午後、島根県出雲市で、磯釣りをしていた岡山県の男性が雷に打たれ死亡しました。
夏の時期多くなる落雷。その発生の予兆と対応について、気象台の予報官に聞きました。


雷に打たれ死亡したのは、岡山県倉敷市の型枠大工の男性(51)です。

3日午後3時ごろ、出雲市大社町日御碕沖の磯場で、釣り客を迎えにいった渡船業者から、「男性客が海に浮いている」と消防に通報がありました。

その後、男性は、心肺停止の状態で救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。

警察によりますと、男性は1人で釣りをしていて、検視の結果、雷に打たれ死亡したということです。

3日の山陰地方は、南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となり、全域で雷注意報が出ていました。

一方、鳥取県米子市では、3日午後2時半ごろ、「雷が落ちたようで煙が出ています」と119番通報があり、この火事で民家が半焼。

警察と消防が火事の原因を調べていますが、落雷が原因の可能性もあるということです。

雷の発生と、その対応について、気象台の予報官に聞きました。

松江地方気象台 渡部滋予報官
「黒い雲が広がってくるとか、雷の音がする、冷たい風が吹いてくるなど、気象の変化が積乱雲が近付くと起きますので、そういったものに注意していただくのが重要となります」

そして、雷が鳴った場合、私たちはどのような行動をとればいいのでしょうか?

松江地方気象台 渡部滋予報官
「雷が鳴りましたら、すぐに建物や自動車など安全なところに避難していただくのが一番大事なことになります。木とか高い電柱、こういったものについては近づかないようにすることが肝心となります」

夏場は普段より積乱雲が発生し、雷が多く発生するため、気象台では、いつも以上に、気象の変化に注意して欲しいとしています。