今年は、早く梅雨が明けた影響で、いま、夏野菜の価格が安くなっています。一方、厳しい暑さが続く影響で、あの「価格の優等生」に、ある異変が起きているといいます。


鳥取県米子市のとあるスーパー。

キャスター 木嶋雄大
「ハリ・ツヤのあるトマト、こちらのスーパーでは、夏野菜が去年よりも安くなっているということなんです」

マルイ車尾店 岸努販売マネージャー
「今年は天候に恵まれまして、供給量が増えておりますので、安定的な価格が維持できていると思います」

トマトやキュウリを中心に、夏野菜が去年に比べて2割~3割安い価格に。

去年は梅雨が約2か月続き、日照不足気味でしたが、今年は梅雨がわずか14日間と短く、例年よりも早く明けたことで、夏野菜の生育が例年以上に早く進んだということです。

しかし一方では、こんな心配が…。

マルイ車尾店 岸努販売マネージャー
「この夏、高温が予想されておりまして、葉物野菜を中心に若干劣化が心配されておりまして」

暑くなると傷みやすいホウレンソウやコマツナ。
厳しい暑さが続くと、市場に出回る数が減り、価格が高くなる懸念があるということです。

一方、この厳しい暑さで「価格の優等生」に異変が。

キャスター 小林健和
「連日続く暑さ、このニワトリの卵にも影響が出ているといいます。本来だとこのような卵の大きさに対して、現在は一回りも二回りも小さい卵が増えてきているといいます」

島根県安来市の「井上養鶏場」。
1日約1万7000個の卵を生産していますが、厳しい暑さの影響で、ニワトリがエサを食べなくなり、通常よりも小さめの卵が増えてきているといいます。そのため、大きいサイズの需要に対応できないことも。

例年、夏にはこのようなことが起きますが、今年はその時期が早すぎるといいます。

井上養鶏場 井上純一さん
「先日までの猛暑で1か月くらい早く小さくなっている。秋口くらいまで卵は大きくなりづらいんじゃないかと」

サイズダウンによる収入減、そして飼料などの高騰、まさにダブルパンチ状態です。

井上養鶏場 井上純一さん
「エサ代が上がるわ、卵は小さくなるわ、夏場なので売れもそこまでよくないので、とにかくエサ代が下がってくれて涼しくなってほしい」

早く訪れた厳しい暑さ、良くも悪くも影響が広がっています。