楽天イーグルスの安樂智大投手によるハラスメント疑惑について、球団の森井誠之社長が会見を行い、ハラスメント行為は「ほぼ事実」だったとしたうえで、安樂投手を自由契約にすることを明らかにしました。

午後4時過ぎ、記者会見を開いた森井誠之球団社長。

楽天 森井誠之球団社長:
「このよう事態になりましたことを、深くお詫びいたします」

安樂投手を巡っては、ロッカールームで若手選手に逆立ちさせたうえ下着をずらし下半身を露出させたなどのハラスメント疑惑が複数件浮上していました。

森井社長:
「これまで報道がなされていた事象について、安楽選手に関して『ほぼ事実』ということが判明いたしました」

球団はこれまで、全選手とチームスタッフ137人に対し事実関係を確認するアンケート調査を実施しました。その結果、安楽投手から直接的被害を受けた選手がおよそ10人に上ることがわかりました。また、見聞きした人はおよそ40人いたということです。

森井社長:
「本人としても大変申し訳ないと反省の弁を何度も述べております。被害者やファンの皆様に直接、自分の口で謝罪したいと何度も申しております」

各球団は30日までに来年度も契約する予定選手の保留者名簿をNPBに提出しなければなりませんが、森井社長は「球団として見過ごせない重大な事象」として安楽投手を保留者名簿にのせず自由契約にすることを明らかにしました。

なお、アンケート調査の結果安楽投手以外にハラスメント行為をした選手はいなかったということです。

森井社長:
「(ハラスメントを)見た聞いた感じた時に、誰に言うべきか、すぐ相談する相手がいるのか。そういう窓口があるのか、それがないことに対して、十分でなかったことに対して非常に重く責任を感じている」

森井社長はこのように述べ、球団の責任を認めたうえで再発防止にむけ、相談しやすい環境づくりを進めるとともに、自身の月額役員報酬の一部を返納することを明らかにしました。