議長の不信任案が可決されるなど、9月定例議会が混乱した観音寺市議会で、きょう(30日)から12月定例議会が始まりました。議長選挙が行われ、新議長が決まりました。

(観音寺市議会 篠原和代議長)「おはようございます」

観音寺市の9月定例議会で不信任案が可決されるなど、混乱の渦中にいた篠原和代議長です。市議会で申し合わせの1年の議長任期を終えることから、きのう辞職願いを議会事務局に出しました。

(観音寺市議会 篠原和代議長)「議長の立場でいろいろ言ったら、やっぱり誤解を与えたりとかいろんな波紋があるので、議長の間は何も言わないでおこうというのが自分の中ではありました。ですが、自分にとっては後ろめたいことは一切ないので、1年間議長としての職はまっとうさせていただきました」

事の発端は、篠原議長が6月議会の議場でクールビズでネクタイを外していた3人の議員に、ネクタイの着用を求めたことでした。その結果…。

(観音寺市議会 大久保隆敏前副議長)「Q議長に不信任案を出すために副議長をやめた?」「そうそうそれひとつ」

不信任案を提出した大久保議員の主張は、篠原議長がクールビズに反対するひとりの市民の主張をネクタイを外していた議員に受け入れさせようとしたことが問題だというものでした。


篠原議長に対する不信任案が提出され、賛成多数で可決されました。しかし法的拘束力はなく、篠原議長は辞職しませんでした。

これに反発して多くの議員が一時、議会をボイコットする事態にまで発展しました。


そしてきょうの議会。篠原議長から任期を終えたことに伴い辞職願いが提出されたことを受けて、議長選挙が行われました。

保守系2人と革新系1人の3人が立候補し、保守系会派、自民新政会の大矢一夫議員が新しい議長に選ばれました。

(新議長に選ばれた大矢一夫議員)「ここ1年間ガタガタした議会でした。それをやはり正常化にしないといけない。いろんな方々の意見を聞いて各議員に活動もしていただきたいですし、議会としたらそういう集約をしていく」

(佐伯明浩観音寺市長)「議会に提案させていただいている議案というのは、市民生活に欠かせない予算とか議案ばかりでございますので、やはり円滑に運営をしていただいて、市民生活に支障のないような議会運営をお願いできればありがたい」

新たな議長が決まったことで、議会は正常化されるのか観音寺市の12月定例議会は、来月19日まで開かれます。