日本大学が薬物事件をめぐってアメフト部を廃部とする方針を示していることについて、アメフト部の部員が大学本部を訪れ、方針の撤回を求めていたことが分かりました。

日大アメフト部をめぐっては、違法薬物で逮捕者が相次いでいることから、大学の競技スポーツ運営委員会が廃部とする方針を示しています。

日本大学によりますと、アメフト部の部員13人がきのう、大学本部を訪れて方針の撤回を求めたということです。部員13人はその後、大学の競技スポーツ運営委員会に180人分の署名を添えた要望書を提出しています。

日大はJNNの取材に、大学本部を訪れた部員に対し「全員からの意見を聞いた後に、方針決定までの経緯を説明した」とし、「アメフト部の存否の決定が正式に決まった後に、部員と保護者への報告と説明会を開く予定」としています。

また、きのう開かれた理事会で、一連の薬物事件の対応の責任を取り、酒井健夫学長が今年度末で、沢田康広副学長が12月末で、それぞれ辞任とする処分が決まりました。

日大は学長が不在となる期間がないよう、来年3月末までに選出する予定で、沢田副学長の後任についても「速やかに検討する」としています。