インフルエンザの予防に、歯ミガキが重要?

専門家・いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長は「歯をみがくことがインフルエンザの感染予防に効果的です」とおっしゃっています。

歯は1本ずつ、歯ブラシを軽く持ってみがくのがコツ

南波雅俊キャスター:
実際に東京歯科大学などは、65歳以上の高齢の方を対象に、6か月間研究を行いました。専門家の指導のもとに口腔ケアをしっかり行っていたグループと、そうでないグループを比較した場合、インフルエンザの発症割合は10倍近く変わってくるということです。

どんなことがその背景にあるのか。歯に付着するプラーク(歯垢)の中に「歯周病菌」が存在しています。歯周病菌が出すタンパク質を分解する“酵素”と、インフルエンザウイルスが接触することで、ウイルスが“活性化”して感染しやすくなるという仕組みだそうです。

つまり、東京医科歯科大学の礪波健一講師は「インフルエンザ予防には歯ミガキで、歯周病菌が潜むプラーク=歯垢を除去することが重要」だとおっしゃっています。

礪波講師いわく「歯を1本ずつ“正しくしっかり”みがくに尽きる」とのこと。鉛筆を持つように軽く持って、歯の隙間にブラシの先が当たるよう、小刻みにみがくのが大事だそうです。

しっかりみがこうと思ってグッと強く持ってしまうと、ブラシの先が潰れてしまって、上手く歯の隙間に入らなくなってしまいます。小刻みにすることで、歯の隙間に上手く入れられるのです。

あとは、歯と歯茎のさかい目にもプラークがありますので、斜め45度に当ててあげることも重要だということです。

ホラン千秋キャスター:
つい力が入っちゃって、気づくとグッと持っていたり…。

萩谷麻衣子 弁護士:
私は1日5回ぐらい歯をみがくんですけど、インフルエンザになったことがなくて、歯医者さんに「歯ミガキは重要」だといわれます。歯ブラシも、あまり硬くないほうがいいみたいです。

ホランキャスター:
それぞれの口の大きさとか歯の並び方によって、いろいろな歯ブラシがあるので、「どれがいいかな」と試してみるのもいいかもしれません。