子どもたちがネットのトラブルや性犯罪などに巻き込まれるのを防ぐため、新潟市中央区の日和山小学校で、警察の職員らがSNSの安全な使い方などを伝えました。

29日午後に開かれたこの講義は、近年、小学校低学年の子どもたちがネットのトラブルや性被害などの犯罪に巻き込まれていることを受け、注意を呼び掛けるため企画されたものです。

「この女子高校生、実は大人の男の人がなりすましていました。他人の裸の写真を女の子に送信して『私の裸の写真を見たのだから、あなたの裸の写真を撮って送って』と言ってきました…」

講義には、5年生70人とその保護者が参加。
別人になりすましているSNSアカウントがあることや、住所などの個人情報を安易に投稿してはいけないことを学びました。

講義では、『気を付けよう、ネットトラブル』と書かれたタブレット端末用の“壁紙”も配布。ネットの使い方に常に注意してもらおうと警察などで作った全国で初めての取り組みです。それぞれのタブレットに18枚の“壁紙”を入れた子どもたちは、ネットに潜む危険への意識を高めていました。

「男の人が女子高校生になりすますとか、そういうのが怖いなと思いました」

【新潟県警本部少年課 小林茂雄課長】
「インターネットは非常に便利で楽しいものですが、実は危険が潜んでいることを理解して、ご家庭でもネットの使い方を話し合っていただきたい」

今回配布した「壁紙」は、新潟県警のホームページから誰でもダウンロードできるようにしてあるので、警察では、子どもが使うスマホやパソコンに取り入れてほしいと話しています。