福岡県は全国で唯一、5年連続で大雨特別警報が出されるなど毎年のように水害にあっています。家屋とともに甚大な被害を受けているのが車です。車が浸水し、動かなくなった場合の対処法と浸水から車を守る注目の防災グッズを紹介します。
◆ドアを開けるのに5倍以上の力
CBC中道陸平「かなり広い範囲で冠水が起きています。車の半分くらいが使っている車が何台も止まっています」

これは2年前の7月に撮影された福岡県久留米市の様子です。記録的な大雨によって道路が冠水し多くの車が水に浸かりました。
福岡県は5年連続で大雨特別警報が出されるなど身を守る行動と対策が常に必要とされています。

JAFの実験ではセダンタイプの車で水深60センチの中を走行すると約30メートル先で車は動かなくなりました。車で避難する場合、冠水した道路はなるべく通らないようにしなければなりませんが止まってしまった場合は脱出方法が重要となります。
水深30センチの場合、力はいりますがなんとかドアを開けて外にでることができます。これが水深60センチになると、車体が浮き始めドアの隙間から水が入ってきました。
このとき、水圧の影響でドアを開けるには通常の5倍近くの力が必要となります。実験ではドアを開けられず中に閉じ込められてしまいました。