藩政時代から続く伝統の「盛岡芸妓(げいぎ)」に8年ぶりの新人です。29日、見習いにあたる「ひよ妓(こ)」がお披露目されました。

お披露目されたひよ妓は花巻市出身の市奈美(いちなみ)さんです。29日盛岡市で記者会見が行われ、盛岡芸妓後援会のほか、盛岡芸妓のよう子さんと富勇(とみゆう)さんも出席しました。
市奈美さんはフラダンスなどダンスの経験があり、踊りが好きで今回応募したということです。

(ひよ妓 市奈美さん)
「着付けも全くできなくゼロからのスタートではございまして、とにかく頑張るしかないと思っています。温かく見守っていただければと思いますのでどうぞよろしくお願いします」

ひよ妓は市奈美さんのほかにもう一人、盛岡市出身の女性も採用されていますが、体調不良のため会見を欠席しました。まだ名前は決まっていないということです。待望のひよ妓に大先輩のよう子さんも期待を込めます。

(盛岡芸妓 よう子さん)
「盛岡のものをきちっと教えてあげたいし、私らも姐さん方からいっぱい教わったから、ちょっと足りない所もあると思いますが教わった部分は全部教えてあげたいなと思ってやんす」

盛岡芸妓はこれまで4人で活動していて後継者不足が課題となっていました。盛岡市や盛岡商工会議所などで組織する盛岡芸妓後援会が今年4月からひよ妓の募集を行い、応募のあった6人のうち面接試験の結果、7月に2人を採用しました。
2人については2年の研修期間中、NPO法人の職員として働いて給料をもらいながら歌や踊りの指導が受けられるなどこれまでの待遇を改善しました。
来年の1月から3月にはひよ妓の稽古の様子を公開する市民との交流事業も行われます。お座敷デビューは来年6月の予定です。