長野県木曽町の指定管理者としてスキー場などを運営していた「アスモグループ」が、裁判所から破産手続き開始の決定を受けました。
これにより、町が会社に貸し付けていた3億円余りの回収が、難しくなったことが分かりました。


地裁松本支部から11月9日付けで破産手続きの開始決定を受けたのは、木曽町の指定管理者としてマイアスキー場や御岳ロープウェイを2022年まで運営していた「アスモグループ」です。

帝国データバンクによりますと、会社は町が所有するスキー場の施設の管理などを目的に2002年に設立されましたが、2014年の御嶽山の噴火災害や、その後の新型コロナの影響で、業績が悪化。

負債額はおよそ3億4,500万円とみられています。

町は、噴火災害があった2014年から2019年までの間に、会社に対して、7回にわたってあわせて3億2,500万円を貸し付けてきました。

町は「全額を回収するのは難しいと思うが、できる限り回収していきたい」としています。

アスモグループが運営していたスキー場やロープウェイなどは、すでに別の指定管理者が運営を担っています。