■ヤクルト 入団会見(28日、都内・球団事務所)
今オフ楽天を戦力外となった西川遥輝外野手(31)、ソフトバンクを戦力外となった嘉弥真新也投手(34)、増田珠内野手(24)の3選手が揃って、入団会見を行った。
プロ通算13年で1370試合に出場、現役最多通算332盗塁で過去4度、盗塁王を獲得した西川は「野球ができるかどうかわからなかったので、野球ができるという喜びが湧きました」と話した。 ゴールデングラブ賞4回、ベストナイン2回の受賞経験がある31歳。日本ハム、楽天を経て3球団目で初のセ・リーグ挑戦となる。新背番号は「3」で、推定年俸は1600万円。「たくさん塁に出て得点力を上げられるようにやっていきたい」と意気込んだ。
嘉弥真はプロ12年で通算463試合に登板している対左のスペシャリスト。今季は23試合に登板し1勝0敗、防御率5. 25と年間を通して納得のいく結果が残せなかったシーズンだった。
昨季までは6年連続50試合以上の登板と、安定した成績を残してきた左腕。チームメートとなる昨季リーグ2位の33セーブを上げた守護神・ 田口麗斗(28)からは移籍が決まった際「頑張りましょう」と声をかけられたという。「左バッターを抑えるためにやってきたのでしっかり8回、良い流れで田口君に繋げられるような役割をしていきたい」と嘉弥真。目標に「50試合以上登板・リーグ優勝・日本一目指して頑張ります」を掲げ、左の中継ぎ不足のチームで、フル回転する。新背番号は「49」、推定年俸は2000万円。
2017年ドラフト3位でソフトバンクに入団した増田。 今季は35試合と出場機会に恵まれなかったが「元気を出してチームを盛り上げられるように、勝負強い打撃が売りなので勝利に貢献できるように頑張りたい」と新天地での活躍を誓った。同級生の村上宗隆(23)とは移籍が決まった際に食事をしたといい「ヤクルトの事について聞きました」と笑顔。「一緒にヒーローインタビューに立てるように頑張ります」と意気込んだ。
昨季1本に終わったホームランについて「まずは1本、目標は10本くらい打てれば」と話した。師匠と仰ぎ、今年現役を引退した松田宣浩さんからも激励を受けたといい「移籍が決まって良かったね、頑張れよと言っていただいた」と身が引き締まる思いだ。推定年俸は600万円。
2年連続リーグ連覇から今季は5位に終わったヤクルト。V奪回を目指す2024年シーズンに向けて3選手の活躍が必要不可欠だ。