■NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD(28日、東京・新高輪プリンス)
日本野球機構は28日、今年活躍した選手を称える年間表彰式の“NPB AWARDS 2023”を開催した。セ・リーグのMVPと新人王は村上頌樹(25、阪神)がダブル受賞。1980年の木田勇(日本ハム)と1990年の野茂英雄(近鉄)以来、史上3人目、セ・リーグでは史上初の快挙となった。そして、パ・リーグのMVPには1998年のイチロー以来、史上3人目となる3年連続で山本由伸(25、オリックス)。パ・リーグ新人王には山下舜平大(21、オリックス)となった。
プロ野球の今年1年を締めくくるNPBアワードではすでに発表されていたベストナイン、各タイトルホルダー、特別賞受賞者へのトロフィー授与が行われた。
この式典で発表されたのは記者投票で選出される両リーグのMVP(最優秀選手)と新人王の2つの賞。セ・リーグMVPと新人王に選ばれたのは阪神の村上。1990年の野茂英雄(近鉄)以来、33年ぶりのダブル受賞となった。
村上は開幕からの連続イニング無失点記録31イニングをマークし、リーグタイ記録を打ち立てた。成績は22試合に登板し、10勝6敗1ホールド、防御率は1.75、勝率は.625、137奪三振とチームの日本一に大きく貢献した。
「まさか自分が獲るとは思ってなかったので、とても光栄な賞なので嬉しいです」と驚き、「プロ野球では野茂さん以来、セ・リーグでは初なので、そこに名を刻めたのは嬉しい」と喜びを口にした。
そして、来季は「今年以上の成績を求めてやっていきたいなと思いますし、10勝以上と防御率も、もっともっと良くなるとは思っているのでさらに下げていきたい」と更なる成長を約束した。
パ・リーグは山田久志(1976年~78年)、イチロー(1994年~1996年)以来、史上3人目となる山本が選ばれた。プロ野球史上初となる3年連続投手四冠(勝ち星、防御率、勝率、奪三振)をマーク、3年連続沢村賞と日本球界最高の投手となった。成績は23試合に登板し、16勝6敗、防御率は1.21、勝率は.727、169奪三振。
イチローに記録で並んだことに「野球界の大先輩ですし、オリックスの先輩でもあるので、3年連続という同じことが出来たのは嬉しいですが、凄く偉大な大先輩なので、もっともっと少しでも追いついていけるように、日々頑張っていきたい」と口にし、来季はイチローもプレーしたメジャーについては「新たなステージのスタートラインに立つということで、もっともっとレベルアップしていかないと行けないと思いますし、もっともっと努力を積み重ねて行けたらなと思います」と意気込みを語った。
パ・リーグ新人王はオリックスの山下。今季は16試合に登板し、9勝3敗、防御率は1.61、勝率は.750、101奪三振、プロ初登板が開幕戦、勝ち星は付かなかったがそこから5連勝とチームに勢いをつけた。8月に腰の張りで出場選手登録を抹消されると9月に「第3腰椎分離症」と診断された。8月以降の登板はなかったがそれまでに9勝をあげてチームのリーグ優勝に導いた。














