岩手県の達増知事は28日、来年3月11日の東日本大震災津波の追悼式を盛岡市で開催すると発表しました。これまで沿岸の被災市町村を会場としてきた犠牲者の追悼行事が初めて内陸部で行われることになります。
※画像は今年3月11日の追悼式(釜石市)

発表によりますと、震災の発生から13年を迎える来年の追悼式は盛岡市のトーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)中ホールを会場に開催し、政府の来賓や県内の救助機関、震災の復旧復興に携わった団体等を招待する予定です。
県民も参列して献花ができる形式を想定しているということです。

県内では東日本大震災が発生した翌年の2012年から、毎年3月11日に沿岸市町村で県と会場となる自治体との合同追悼式が開催されてきました。今年は釜石市で行われました。

達増知事は28日の会見で「沿岸市町村では年月の経過とともに単独で静かに追悼したいとの意向があり、県として配慮した追悼式のあり方を検討してきた」と内陸での開催理由について説明しました。

県は犠牲者の追悼と教訓の伝承などを目的に、条例で3月11日を「東日本大震災津波を語り継ぐ日」としていて、追悼行事は来年度以降も規模や開催形式を検討しながら継続する方針です。