冬の間、北アルプス黒部峡谷の上流で、発電所やダム管理の業務にあたる職員のため、トロッコ電車による越冬物資の荷上げ作業が進められています。

午前5時半ごろ、黒部峡谷鉄道 宇奈月駅の貨物ヤードで積み込まれたのは、米や野菜などの物資およそ4トンです。

これは、今年のトロッコ電車の運転が30日で終了したあとも、越冬しながら発電所やダム管理の業務にあたる職員たちの食料を賄うため行われています。

朝は白い息をはくほど冷え込みましたが、貨物ヤードでは荷上げ作業の担当者が手際よく物資を積み込んでいました。

関西電力北陸支社 松本義宏さん:
「冬の間、たくさんの雪の中で作業される方がいらっしゃいます。そういった方々が安心して健康でお過ごしできるようしっかりと届けたいと思っております」

この日積み込まれた物資は、宇奈月駅の上流およそ26キロ先にある関西電力の人見平寮に送られ、この冬を乗り越える食料となります。