北朝鮮の偵察衛星打ち上げをめぐり、国連で安全保障理事会の緊急会合が開かれ、アメリカと北朝鮮の大使が批判の応酬を繰り広げました。

アメリカ トーマスグリーンフィールド国連大使
「この無謀で違法な行為は北朝鮮の近隣諸国とすべての国連加盟国を脅かしています」

27日に開かれた安保理の緊急会合で、アメリカの国連大使は北朝鮮の偵察衛星打ち上げを「安保理決議違反だ」と批判。さらに、「北朝鮮はウクライナに侵攻したロシアにコンテナ1000個分を超える軍事装備や軍需品を提供した」などと指摘しました。

北朝鮮 金星国連大使
「北朝鮮ほど安全保障環境が危機に瀕している国は世界のどこにもない」

一方、北朝鮮の国連大使は「衛星の打ち上げは自衛権の行使」と主張したうえで、「現在の対立が戦争のような深刻な事態にまで発展するかどうかはアメリカ次第だ」と反論しました。