俳優の趣里さん、森山未來さん、子役の塚尾桜雅さん、監督の塚本晋也さんらが、映画『ほかげ』の公開記念舞台挨拶に登壇しました。

この作品で、塚本晋也監督は第80回ヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ部門で日本人初のNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞。そのほか、第61回ウィーン国際映画祭では Standard Readers’ Jury Awardに輝き、第48回トロント国際映画祭 センターピース部門に出品されるなど、国内外から熱い視線を集める注目作です。

開口一番、“ヴェネチア行きたかったです〜”と、ヴェネチア国際映画祭でのワールドプレミアに登壇できなかったことに、口をとがらせた趣里さん。『ほかげ』での舞台挨拶に登壇するのは、今日が初めてということで、“森山さんとは久しぶりに会って、映画が完成したんだなと実感しました。”と、しみじみ語りました。

子役の塚尾さんは、撮影当時を振り返り、“(森山さんとは)虫取りをしたりして遊んだ”と、無邪気な笑顔。趣里さんとの思い出を聞かれた塚尾さんが、“駅の名前だけでしりとりをしたり...”と思い出すと、趣里さんが、“うえの!”と当時さながらにしりとりを始め、塚尾さんが一瞬の間の後、“のぎざか!”と答えて、その微笑ましいやりとりに、会場はほっこりした空気に包まれました。

塚本監督は、思い出に残るエピソードを聞かれると、“コンクリートに土を敷いて撮影したんですけど、片付けが大変で、スタッフもキャストもみんなで掃除するんですけど、森山さんの掃除の仕方がすごすぎて...”と回想。“みんなの向こうから、砂煙をあげるダンプのようなものが人々の隙間から垣間見えて。よく見たら森山さんがほうきを、こう...すごい動きで押し寄せてきた。終わったあと「ほぼダンスですね」と声をかけると、森山さんは「無心でやるといいんだなぁ」と言っていて、毎日がすべて修行なんだなと思った”と、一風変わった森山さんのストイックなエピソードを明かしてくれました。
【担当:芸能情報ステーション】