■大相撲九州場所・14日目(25日・福岡国際センター)
熱海富士(21、西前頭8枚目)が結びの一番で、霧島(27、西大関)との“2敗対決”に敗れ、優勝争いから一歩後退。千秋楽での逆転優勝を目指す。
初顔合わせの一番、熱海富士は右を差して霧島を受け止める。左上手を狙うが、霧島に巻き替えられ、もろ差しとなって土俵際に押し込まれ、残せずそのまま寄り切られて、土俵を割った。
熱海富士は年6場所制となった1958年以降、初土俵(幕下、三段目付け出し除く)から史上最速優勝の期待がかかり、静岡県出身力士として初の賜杯を狙う。これまでの最速記録は、貴花田(貴乃花)と朝青龍の所要24場所での初優勝。
先場所は14日目を終えて11勝3敗の単独トップで千秋楽へ。だが本割で朝乃山に敗れ、優勝決定戦で大関・貴景勝(27)に屈し、惜しくも賜杯を逃した。
今場所は前日13日目で霧島と熱海富士が2敗を守ってトップを死守。3敗力士が消えたことで、優勝争いは2人に絞られた。この日、直接対決に敗れた熱海富士は明日の千秋楽で逆転優勝へ挑む。霧島は千秋楽、貴景勝と、3敗の熱海富士は琴ノ若と、それぞれ対戦する。














